シンクライアントでセキュリティとイノベーションを強化[08/01/22]

NEC主催 CIOラウンドテーブル 第1回
~企業力を高めるIT戦略を考える~
シンクライアントでセキュリティとイノベーションを強化する
日 時 2008年1月22日
主催 NEC
共催 ヴイエムウェア株式会社
ファシリテーター 株式会社ナレッジサイン 吉岡英幸
参加者 企業力を高めるIT戦略をデザインする、CIO・情報システム部長・IT戦略部門のリーダー 計6名
NECでは、各企業の情報システムをリードする方々が、互いの知見を共有することで、それぞれの課題を解決していく参加型のワークショップ「CIOラウンドテーブル」を2008年1月より開催しています。
第1回のテーマは「シンクライアント」です。セキュリティの強化や運用コストの削減で注目されるシンクライアントですが、同時にワークスタイル変革に伴う組織全体のイノベーションや、業務の生産性向上まで含めたTCOの削減、また災害時の事業継続など、さまざまな効果で企業力を高める戦略の一つになり得ます。
今回は6名のCIOの方々を迎え、具体的かつ経営的な視点での議論が交わされました。
◆シンクライアント化が実現する企業価値
 シンクライアントはセキュリティ対策ソリューションとして主に認知されている。しかし、今回、CIOラウンドテーブルに参加した企業の狙いは、セキュリティのみにとどまらない、多様なものであった。
「少子化や地球温暖化を考え、端末からサーバにアクセスすることで、通勤せずに自宅で仕事ができる環境にしたい。シンクライアント化することで、ネットワークが届く限り、その場で仕事ができる環境、テレワークの実現を目指す」という企業もあれば、「育児休職のとき、自宅で仕事ができるようにすることで、女性の「職場」復帰を支援する」という企業もあった。適切なワークライフバランスを企業自らが探っていく、そのためのツールとしてもシンクライアントが注目されている。

ワークショップでは「初期導入コストが高い」との指摘もあった。確かに、シンクライアントは端末以外にサーバやソフトウェアも含めた構成となるため、現在のところ、シンクライアントはPCほど安くはない。しかし、シンクライアントのもたらす経営価値を考えた場合、通常のPCと比較することはできないだろう。
ワークショップに参加した、シンクライアントを導入した企業に聞くと、PCと比較した場合の初期導入コストが高いことは意思決定のネックとはならず、セキュリティという企業価値を高めるための積極的な投資として、シンクライアント導入の意思決定をしている。

◆モバイルオフィスと事業継続性のメリット
 既にシンクライアントを導入したこの企業では、都内に複数の拠点があり、社員が拠点間を、PCを持って移動することが多いのだという。そこで、端末から個人情報、機密情報を取りのぞくことで、情報の流出を防ぐため、シンクライアントを導入した。しかし、実際に導入してみると、セキュリティと同時にモビリティというメリットが非常に大きいことに気づいたという。

必要なデータはすべてサーバにある。ということは、どの拠点にいても、サーバにアクセスできるかぎり、そこで「自分の環境」を実現できるということだ。資料がその場にないために、会議で決断が先延ばしにされるといったことが一切なくなる。このモビリティは、最終的には「世界各所の生のデータを、リアルタイムで共有できるところまでいくかもしれない」。こうした期待から、シンクライアントを検討している企業もあった。

また、ワークショップで紹介された、ある金融企業の事例では、セキュリティに加えて、事業継続性のメリットが非常に大きかったという。それまでは、各オフィスの端末には重要な情報も多く含まれていた。そのため、大きな災害があった場合、これらの情報は消滅するしかなかった。ところが、シンクライアント化することで、データをすべてデータセンターに集約することができる。オフィスが倒壊するほどの災害があっても、データさえ無事であれば、代替オフィスにてすぐにでも業務を再開することができるのだ。
シンクライアントは「単にデータをサーバに移動させる」だけではない。それによって、働き方の多様性や、災害時の事業継続性といった新たな価値を企業に付加していくのである。

◆ITガバナンスの強化とユーザーの自由度を共存させる仮想PC型
 シンクライアントには、ネットブート型、ブレードPC型、画面転送型、仮想PC型といったタイプがあるが、NECの「VirtualPCCenter(バーチャルピイシイセンター)」はこの仮想PC型にあたる。これは、サーバ上にそれぞれのユーザーのPC環境をVMwareの仮想化テクノロジーを用いて、丸ごと仮想化し構築するタイプのシンクライアントである。

標準PCによるガバナンスの強化が、シンクライアントの大きな効果の一つだが、その一方で、個別にそのユーザーにとって使いやすい環境や自由度も欲しいところだ。仮想PC型は、サーバ側で、アプリケーションソフトやOSの標準化を一括して行えるが、個々の使用環境はそれぞれ独立して提供されるため、ユーザーがこれまで通りのPCの使い方ができる。

仮想PC型であればすべてのクライアントPCのOS/アプリケーションソフトのパッチ適用状況やインストール状況を管理者側で漏れなく把握・管理することで、ガバナンスを強化しつつも、個々のユーザーに自由に使ってもらうこともできる。ITガバナンス強化とユーザーの自由度を共存させることができるというメリットがあるのだ。

(文責:株式会社ナレッジサイン 森 天都平)

●NECのシンクライアントに関するソリューションはこちら

お気軽にお問い合わせください。TEL 03-3555-6901受付時間 9:30~18:30(土・日・祝日除く)

メールでお問い合わせはこちら

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

このページの先頭へ