導入事例

こうすれば社内ブログは成功する[08/03/19]

株式会社CIJ主催 社内ブログ立ち上げを検討する企業のための
「社内ブログ活用研究会」第6回
日 時 2008年3月19日
主催 株式会社CIJ
ファシリテーター 株式会社ナレッジサイン 吉岡英幸
参加者 社内ブログを既に導入している企業、導入を検討している企業、およびブログ・システムを提供しているベンダー、など、計8名
 株式会社CIJでは、社内ブログを既に活用されている企業、今後導入を検討している企業の方とともに、社内ブログによる情報共有のあり方を考える「社内ブログ活用研究会」を開催しております。最終回となる第6回のテーマは「こうすれば社内ブログは成功する」です。今回は社内ブログ活用研究会で得た運用ノウハウを用いて、実際に社内ブログ導入を実現された企業の方にもご参加いただきました。その模様をレポートいたします。
 運用チームに若手を起用する
 社内ブログ活用研究会に参加している企業の約半数は、初めて参加される方であり、残りの半数が過去の研究会に既に何度か参加している「リピーター」の方である。今回、6回の研究会を終え、興味深い事実が明らかになった。この研究会に継続して参加してナレッジを吸収することで、社内ブログ導入を実現させている企業が多いことだ。「この研究会内で得ることができたブログの効果や、導入企業の経験、問題が発生時の対処法などを社内で話し、説得している」(通信機器メーカーN社)。最終回となる今回では、研究会で得たノウハウを応用し、社内ブログ導入を実現、その後の運用まで成功させている企業が現れた。システム基盤を取り扱うJ社が、ブログの導入を検討し始めたのは昨年の8月。その後、製品の選定を行い、今年2月には事業部内に社内ブログを導入した。

研究会では、ブログがシステムとして定着するまで、投稿やコメントの頻度を高めることの重要性が指摘されていた。最初は運用推進者によるサクラのコメントでもかまわない。とにかくコメントをつけ、書き手にモチベーションを与えるとよい。一方で、ブログへの書き込みに慣れている若手であれば、社内のブログにも記事を投稿しやすいとの指摘も、研究会ではなされていた。

そこで、このJ社ではブログ運用チームに若手社員を起用した。「若手社員はプライベートで既にブログを書いていたり、mixi等を楽しんでいる人が多く、ツールに対する抵抗感がありません。この若手運用チームが記事をたくさん投稿してくれますし、他の方から投稿がある場合には必ずコメントをつけてくれます。書けば読んでもらえることが実感できますから、他の社員の書き込みへのモチベーションも高まっています(J社ブログ推進担当A氏)。

トップダウンではなく、若手社員によるボトムアップの導入であることを強く印象づけ、導入時の反発も最小限にする。A氏が所属する部署は、普段からトップダウンでユーザーに命令を発しているため、反発が予想される。運用チームへのA氏の参加も可能なかぎり伏せておく念の入れ様だ。

◆ リレーコラム形式―少しの工夫でトップからの投稿を促進する
 「トップによる書き込みはブログ活性化の必須条件」というのが、研究会参加者の共通見解だ。導入して間もない、今後定着するかどうかわからないシステムであっても、トップが投稿することで、ブログ推進側に加速度がつく。そこで、J社でもトップにブログを投稿してもらえるよう、施策を打った。それが「リレーコラム」だ。各グループのグループ長に、与えられたテーマでコラム記事を投稿してもらう。テーマは前回コラムを書いた人が指定する。こうしたところにもブログやSNS文化に慣れ親しんだ、若手運用チームらしいアイデアが見受けられる。

「ただ「書いてくれ」と言うだけでは書いてはくれない。ところが、このリレーコラムの投稿をお願いすると、どの方も予想以上に長い記事を書いてくれた」。「若手運用チームによる投稿と、トップによる投稿。ボトムアップとトップダウン、双方向から投稿を推進することで、多くの業務ノウハウを持っている中間層からの投稿も促進できた」。A氏はこのように述べる。

◆ ブログベンダー選定の基準は?
 まずはシステムに慣れ親しんでもらう。細かい運用ルールが定着するのはその後だ。J社ではブログ導入直後、全社員にプロフィールのページを作成してもらったという。早くブログに慣れてもらうためだ。「プロフィールでは、その人のキャリアやこれまで使ってきた技術、担当してきたシステムなどを書くのですが、まずはとにかく触れてもらうことが重要です」(A氏)。様々な運用ナレッジを応用し、ブログの定着に成功したJ社だが、今後は業務上の効果をさらに高めていくため、新たな施策に取り組んでいく。さて、上手く導入に成功したJ社だが、最終的にブログベンダーを選んだときの選定基準を聞くと「機能としての使い勝手のよさは確かにあるものの、製品そのものの機能にはそれほどの差がない」という。ブログベンダーを決めたポイントは「豊富な運用ノウハウを持っていたから」「今後は、コンサルティングも含めたトータルでのサービス提供がブログベンダーの強みになると思います」とのことであった。

全6回の研究会を通して強く実感したのは、社内ブログの導入成功には、運用ノウハウが不可欠であることだ。ただ“使える”ツールを買うだけではうまくいかない。ブログベンダー選びは、この運用ノウハウを持っているかどうかに尽きる。

そういう意味で、この研究会が、ユーザー自身の手によるナレッジを流通させることで、結果的に運用ノウハウを提供する場になれたことはとても意義深いことだと思う。

(文責:株式会社ナレッジサイン 森 天都平)

【主催者より】

今回で予定していた全6回を無事終了いたしました。各回ご参加者、ファシリテーションをしてくださったナレッジサインさんのおかげで、毎回、時間が足りなくなる程の活発な議論の場にすることができました。この場をお借りして皆様にお礼申し上げます。

今回のレポートにもあるように「社内ブログ活用のキーになる『運用ノウハウ』を提供する場になれた」という実感を主催者として得ることができました。そして、光栄なご評価もいただき、継続ご要望の声も頂戴しております。ベンダー側からの一方的な啓蒙ではなく、ナレッジを流通させ相互解決をしていただけるこのような場をご提供すること、それは、社内ブログ提供を予定しているベンダーにとって重要なミッションであると自覚した次第です。

そして、現在、より価値の高い場として改めてスタートする方向で検討を始めております。再開の暁には、また参加しようとお思いの方、今度参加してみようかと思われている方、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。                                      株式会社CIJ 小林 美奈子


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