既導入企業、未導入企業が考える 本当に使えるCMSとは[06/07/13]

Webプロデューサーズ 第1回
~導入済みの人もこれからの人も一緒に考える~
「本当に使えるCMSとは?」

日 時 2006年7月13日
主催 パナソニック ネットワークサービシズ株式会社
司会・進行 株式会社ナレッジサイン 吉岡英幸
参加者 出版、学校法人、広告、通信、システム企業等のWeb運用責任者11名
今回は、パナソニック ネットワークサービシズ株式会社主催のもと、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の選び方について実践的な議論をしました。その模様をお伝えいたします。
◆業種・業態によってWebサイト運用の課題は異なる
 企業のWebサイト運用を効率化・高付加価値化してくれるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)。「本当に使えるCMSとは?」を考えるには、まず業種・業態、または各企業においてWebサイトを運用していくうえでの課題は何かを知ることから始めなければならない。
今回のワークショップでは、出版、広告、学校法人などさまざまな業種の企業が参加された。それぞれWebサイト運用における課題は異なる。

たとえば出版社の場合、発行する書籍や雑誌ごとにWebサイトを持っているケースが多い。各サイトごとにWebマスターが存在し、書籍におけるコンセプトがそれぞれ違うようにWebサイトのコンセプトもさまざまだ。
アクセシビリティや管理の面を考えると、テンプレートを用いて各サイトに一定のデザインのパターンやルールを適用したいところだが、そこはクリエイティブな世界。あえてWebサイトごとまったく違う個性を主張したいという現場の要望もうなずける。

また、学校法人では、在校生、教授/講師、受験生など利用者が多岐にわたる。コンテンツを発信するのも、学部・学科単位だけではなく、教授/講師単位に広がる。特に教授のサイトというのは個人がつくったさまざまなサイトのリンク集のようで、統一性を持たせるのは困難なうえ、管理そのものがしきれない。
また利用対象によってWebサイトの機能も異なる。受験希望者向けには広告的な機能が必要になり、在校生向けにはコミュニケーション機能などインタラクティブなWebサービス機能が必要とされる。よって、サイトは非常に複雑な階層の構造になる。

昨今ではコンプライアンス面も課題が多い。出版・メディア関係の場合、問題のあるコンテンツを速やかに削除しなければならない。コンテンツ更新の履歴が十分に管理されていなければ、不適切なコンテンツがいつまでも公開されたままであったりする。
ページ、画像などの素材の一元的な管理が重要だが、動画など、含まれる情報すべてをインデックス化できない情報は扱いが大変だ。掲示板サイトでリンクされいるのを見て、初めて自社サイトでのありかが見つかる、なんてこともある。

◆全体最適か部分最適か
 CMSは、これらさまざまな課題に対応するため、テンプレートによる簡便なレイアウト作成、ディテクトリ構造管理、素材DB管理、更新履歴管理、承認フローなどWebサイト運用に関して必要とされる機能が一通り揃った便利な製品だ。
これら全体最適化されたパッケージのメリットは、パッケージの機能に合わせることで運用フローが効率化するということだ。ただ、利用する業種・業態によって重視される機能の比重はやや違ってくる。

将来的に「学校用CMS」、「出版業用CMS」など業種・業態に合わせて部分最適化された製品が必要とされるのかどうかはまだわからないが、特に重要視される機能については、柔軟に機能強化できるなど柔軟性のある製品づくりが求められるだろう。

◆実際に利用者視点で評価する
 CMSの良い点は、HTMLをわからない人でもコンテンツがつくれる、というコンテンツ作成作業の簡便性にある。すべてのCMS製品においてまずは筆頭のセールスポイントに挙げられる点だ。しかし、管理画面のつくり一つとっても各社製品で違いがある。どれがいい悪いという話ではないが、実際に現場で使う人間にレビューさせてみて、自社にとって使いやすいのはどれかを判断することは必要だろう。

日々の運用では、細かいインターフェースの違いが大きいものだ。この辺は、実際にさわってみないとわからない。
また、CMSは単純に業務の効率化という点だけ評価するものでもない。承認フローを導入することによって新たに「承認」という業務が増える人も出てくる。しかし、コンプライアンスの強化にとっては重要なことなのだ。
CMS導入を考える企業は、おそらく管理者が主導することになると思われるが、まずは管理者の視点でどのような管理が重視される項目か、その管理要件を満たす製品は何か、そしてそれを現場に利用させるにおいてもっとも現場の理解の得やすい運用方法が可能なものは何かを探る必要がある。そして実際に使ってみて判断する。

Webサイト構築は、とかくイニシャルの構築における投資対効果で考えられがちだが、企業に実際の付加価値を提供するのは運用が始まってからである。運用においてどのような業務メリットをもたらすか、どのような企業価値をもたらすか、という視点でWebサイトへの投資は考えられるべきであろう。


■パナソニック ネットワークサービシズ株式会社のCMS製品「DBPS」についてはこちら

お気軽にお問い合わせください。TEL 03-3555-6901受付時間 9:30~18:30(土・日・祝日除く)

メールでお問い合わせはこちら

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

このページの先頭へ