コラム

IAF アジアカンファレンス参加体験レポート(2013/09/22)

世界のファシリテーターの祭典

 

9月21日~22日の2日間、IAF(International Association of Facilitators)が主催するアジアカンファレンスが東京で開催されましたので、これに参加してきました。
IAFは、世界のファシリテーターをネットワークしているワールドワイドな組織で、アジアカンファレンスは、アジア含め世界各国のファシリテーターが集まって、世界で活躍するプロフェッショナル・ファシリテーターの最新メソッドやワークショップを体験できる、言ってみれば世界のファシリテーターの祭典です。

IAF_asia2

このアジアカンファレンスは毎年アジアのどこかの国で持ち回りで開催されるのですが、日本での開催は初めて。今回は、総勢200名ほどのファシリテーターが参加していました。
参加国もさまざま。日本以外に中国、台湾、韓国、シンガポール、インドといったアジア各国に加えて、カナダ、オーストラリア、アメリカ、イタリアからも参加。とても国際色豊かなイベントです。

さまざまなテーマのワークショップが2日間で合計40近く開催され、参加者は自分の希望するワークショップに参加します。
私が参加したテーマは「会議におけるROI」、「バーチャルなシチュエーションでのファシリテーション」「ファシリテーターのシフトチェンジ」「対立解消とチームビルディング」など合計4つ。いずれもとても興味深いものでした。

ワークショップを仕切るファシリテーターは、いずれも世界でさまざまなファシリテーションの経験を持つプロフェッショナル。ワークショップは、彼らの経験知をシェアするというよりは、研修で使うさまざまな演習のノウハウをシェアするということに主眼が置かれているようでした。
私にとっても新鮮なものが多く、とても勉強になりましたが、せっかく世界の舞台で経験豊富なファシリテーターが参加しているので、彼らの現場のナレッジをもっと共有できる時間があれば良かったな、というのが正直な印象です。ただ、カンファレンスの合間に各ファシリテーターと議論し、いろいろな知識・経験をシェアできたので、このような機会を得られるだけで大きな収穫です。

大喜利メソッドついに世界デビュー 

 

今回のカンファレンスでは、自分がワークショップに参加するだけでなく、数名の参加者に、自分のメソッドを簡単に紹介するセッションの機会が与えられます。幸運にも私はその一人に選ばれ、私が得意とする大喜利メソッドを紹介することができました。

大喜利メソッドは、研修やワークショップのアイスブレイキングなどでよく使っている手法で、いわゆる頓知クイズ形式で、参加者からの意見を募るというものです。
コミュニケーションの研修では、似通った言葉の定義を明確にするために、2つの似通った言葉を並べて、大胆な解釈で違いをはっきりさせましょうというお題を出したりします。

たとえば、「戦略」と「戦術」の違いは?というお題に対して

・戦略はエライ人が考えて責任をとらないもの
・戦術は現場の人が考えて責任をとらされるもの

という具合にユーモアたっぷりに答えてもらうのです。

もとは飲み会の座興から始まったものなのですが、ユーモアを交えてやることで、楽しみながら学ぶことができます。
また、これは通常の会議の席でも有効です。、実際の会議で意見が出にくいときに、A4のフリップ1枚に意見を書いてもらうのです。声が大きい人も、小さい人も、エライ人も、そうでない人も、A4のフリップ1枚に自分の意見を凝縮しないといけません。同じスペースの制約が与えられれることで、会議における公平性を保てるのです。

IAF_asia

今回は、カンファレンス参加者に英語で出題して、英語で回答してもらうことに。「大喜利」の世界観を海外の方に説明するのに苦労しましたが、ユーモアの感覚は日本も海外も同じ。みんな楽しく頓知な回答を披露してくださいました。

今回のカンファレンスでも思ったことですが、やはりこういたワークショップへの海外の方の参加姿勢は日本人のそれと比べて圧倒的にポジティブです。少しでも持ち帰ろうとする貪欲な姿勢。また、1つ1つの演習に常に目的志向で取り組む姿勢。
「まじめ」という点では、日本人は決してひけをとらない、あるいはそれ以上だと思うのですが、たとえば、演習への取り組み1つにしても、日本人はどのようなプロセスで進めるか議論することに時間をかけますが、海外の方はその辺はあっさりと判断をして、時間内に結果を出すことにフォーカスしようとします。
どちらがいい、悪いではないとは思いますが、海外の方を見ていると、遠慮したり、プロセスにこだわったりすることで、タイムロスを生じることにはとても敏感です。合理的にそいうことは排除しようとするメカニズムが働いていると言ってもいいかもしれません。この辺の「仕事観」のようなものの違いを認識することはグローバルワークには重要です。
そういう意味でも、海外の方とグループワークする研修の機会はグローバル人材育成にとても有効だと思います。

(株式会社ナレッジサイン 吉岡英幸)

※関連イベント:12月9~11日に「英語で学ぶグローバルファシリテーション・ワークショップ」を開催します。詳細はこちら

お気軽にお問い合わせください。TEL 03-3555-6901受付時間 9:30~18:30(土・日・祝日除く)

メールでお問い合わせはこちら

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

このページの先頭へ