コラム

【プレゼン力向上トレーニング Vol.3】疑問形の活用と新聞の社説の朗読で、えー、あー、を言わないしゃべり方に改善

上手な話し方という点で、多くの人が悩むのが、「えー」、「あー」とか、「あのー」とかの間投詞や、「それで・・」などの接続詞が、ついつい出てしまうことです。
これはクセになってしまうので、なかなか治りません。

ベストな状態は、えー、あー、に代わる部分が、沈黙の「間」で埋められている状態です。
話全体の中に適度な「間」を伴っているプレゼンは、聴き手にとって良いリズムを生み出し、聴いていて、とても心地の良いものです。
また、「間」を活用することは、えー、あー、が出てしまう、「次にしゃべる言葉が浮かばない」という理由の対策にもなります。「間」のあいだに、次に何をしゃべるか考えることができるからです。

ただ、この「間」の使いこなし方も、えー、あー、が、体に染みついてしまうのと同じく、体に染み込ませなければ、身につきません。ですので、今回は、どのようにえー、あー、が出ないしゃべり方を、体に染み込ませるかをお話します。
 

えー、あー、が出てしまう理由とは

 

えー、あー、がなぜ出てしまうのか。どのような場面で、どのような状況になり、どのような理由で出てしまうのか考えてみましょう。

●えー、あー、が発生する場面
・複数の人に語りかける
・ある程度まとまった量の話をする
・少し公式的な雰囲気で話をする

●えー、あー、を招く状況
・普段使いなれていない言葉遣いをする
・少し完成度の高い、まとまった話が必要
・複数の前なので緊張感を強いられる

●えー、あー、が出る理由
・純粋に緊張して、感嘆詞としての音を発してしまう
・次に話す言葉が浮かばず、えー、あー、で時間をつなごうとする
・次に話す言葉が浮かばず、緊張して、感嘆詞としての音を発してしまう

これに対して、えー、あー、が発生しない場面というのは、知人、友人、家族との対話など、比較的親しい人との1対1の対話のときです。普通の対話で、えー、あー、はほとんど出ないですよね。
親しい人との対話の場合でも、少し考えないと次の言葉が浮かばない場合に間投詞が出ますが、その際は「うーん・・・」というのが多くなります。あまり、えー、あー、は言いません。

そのように見てみると、えー、あー、が出ない条件として、以下の2つのことが必要なことがわかります。

・リラックスできる
・アドリブがきく

リラックスした対話のような環境を作る

 

まず、リラックスした対話のようにしゃべる方法を考えましょう。スピーチやプレゼンというと、どうしてもヨソ行きになってしまいます。普段の対話のようにとはいかなくとも、少しでもそこにリラックスした対話の雰囲気を持ち込むにはどうすれば良いのか?

私の場合は、プレゼンを関西弁でやるようになってから、随分とリラックスし、えー、あー、も出ず、適度な「間」を作れるようになりました。神戸出身の私にとって、関西弁でしゃべることは、もっとも自分らしく、ヨソ行きではない、自然体なのです。
また、私は、会議室内などのプレゼンのときは、冒頭で少し立ってしゃべり、その後に椅子に腰かけて座るということをやります。これをやると、心理的な変化が大きく現れるのです。やはり、座った方が落ち着くことができます。立った状態から、座った状態に変わることで、心理的な状況もスイッチされるのです。最初からずっと座っているよりも、効果は絶大です。

ほかにも、自分をリラックスさせる姿勢、小道具を使うのもいいでしょう。私は、胸などにつけるマイクよりも、ハンドマイクの方が圧倒的にリラックスできます。何かを握っていると安心できるのでしょう。

上方落語では、落語家の前に見台(けんだい)と呼ばれる木の台が置かれることがあります。関東の落語ではほとんど見かけません。この見台を使いなれている関西の落語家さんは、見台が前にないと、やはりリラックス感が全然違うようです。
そのように、自分をリラックスした対話の環境に置いてくれるような小道具を何か決めてもいいでしょう。

疑問形で対話の間合いを自分で作る

 

もう一つ、対話的な環境を作る方法で効果的なのは、プレゼンの中に疑問形を入れることです。
「皆さん、ファシリテーションというものをご存知ですか?」
という具合に。

対話というのは、掛け合いです。何か質問して、相手の回答を待つ、相手の回答を聞く。そのように、話す、待つ、聞く、を繰り返しながら、我々はコミュニケーションの自然なリズムを保っています。
これをプレゼンにも応用するのです。
疑問形の後には、えー、あー、が入りにくくなります。

えー、あー、には、言葉の頭に入るケースと、語尾に入るケースがあります。
「ファシリテーションというものがありましてえー・・・」という風に。
でも、
「皆さん、ファシリテーションというものをご存知ですか? あー・・・」
とは、なりにくいでしょう。

人は疑問形を発すると、無意識のうちに回答を待つ「間」を持とうとします。ですから、自然と沈黙の「間」ができて、その次にしゃべる内容を考える余裕ができます。
また、疑問形は、聴き手が回答しなくとも、聴き手との間に双方向的な心理をもたらし、プレゼンの説得力も高めることができます。

新聞の社説を毎日朗読しよう

 

もう一つのアドリブですが、つまり、次にしゃべる言葉が瞬時に浮かぶようになればいいわけです。これはボキャブラリーの量が影響します。ヨソ行きの言葉遣いに慣れていないと、どうしてもヨソ行き言葉のボキャブラリーは少なくなります。

対策としては、ヨソ行き言葉のボキャブラリーを増やすことなのですが、もっとも効果的なのは、新聞の社説を毎日朗読することです。
朗読の効果は、たくさんあります。
まずは、話の良いリズムをつかめることです。特に「間」を意識して読むことで、「間」が徐々に体にしみついてきます。
2つ目は、自分の声を響かせることで、良い声が出るようになり、自分の良い声を意識することで、自分をリラックスさせることができます。
そして、もう1つは、声に出して読むことで、いろんな言葉が体に染みついていくことです。

新聞にはいろんなヨソ行き言葉がたくさん出てきます。プレゼンで使えそうなものがたくさんです。毎日朗読して体に染み込ませることで、徐々に自分の話の中で、瞬時に取り出すことができるようになります。
新聞の社説は、毎日朗読するにはちょうどいい長さです。しかも、社説は、新聞におけるプレゼンテーションの欄なので、プレゼンの構成を体に染み込ませるのにもちょうどいいでしょう。

ぜひ、これらにトライして、えー、あー、の出て来ない自然なしゃべり方を身につけてください。

 ⇒プレゼン力向上の公開研修についてはこちら

お気軽にお問い合わせください。TEL 03-3555-6901受付時間 9:30~18:30(土・日・祝日除く)

メールでお問い合わせはこちら

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

このページの先頭へ