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グラフィックレコーディング・ビジュアルファシリテーションの力 グラフィックレコーダーの先駆者Tim Hamonsとの出会い

自分のワークショップのグラフィックレコーディングを見て、超感動!

2014年8月、シンガポールで開催されたIAF Asia Conferenceで、私は初めて、自分のワークショップを英語でファシリテーションしました。しかもたった一人で。この後、私は3年連続してIAF Asia Conferenceでワークショッププレゼンターを務めるのですが、その後はずっとコ・ファシリテーターも一緒で、日本人がこのカンファレンスでたった一人でワークショップのファシリテーションをするのは、後にも先にも、この時の私一人でした。

ワークショップルームに入ると、模造紙3枚分はある、大きな白い紙に横に外国人男性が立っています。彼はワークショップ受講者ではなさそうだが、事務局の人でもなさそう。ですが、私は、自分の、英語での初めてのワークショップを始めるのにいっぱいいっぱいで、彼が何者か気にかける余裕などまったくありませんでした。
彼こそが、世界のグラフィックレコーダー界では知らない人がいない、グラフィックレコーダーの世界的第一人者、Tim Hamonsでした。

ワークショップが始まると、ほどなく彼が大きな白い紙に何か書き始めました。私は、「書記的なものかな」と思いながらも、自分のワークショップを進めるのに必死で、その内容がはっきりと見える位置にずっといたにも関わらず、ほとんど視界に入っていませんでした。

2時間のワークショップを何とか終えて(ワークショップの詳しい内容はこちらをご覧ください)、安堵の気持ちと、ほろ苦い反省感につつまれながら、ふと会場全体を見渡したときに、Timの作ったグラフィックレコーディングが視界に入ってきました。今でもその瞬間の衝撃を忘れられません。

私の目に飛び込んできたのは、私のワークショップが、新たに命を与えられ、輝かしいものとなって復活した姿でした。

実際のグラフィックレコーディングはこちら。

なんとその場でリアルタイムで聴いたことを、見事にグラフィック化する技術

私は、正直感動するというより、「なんだ、これは?」と、まるで、宇宙人が残したとされる壁画を発見したかのように、茫然としていました。
そこに描かれていたのは、忠実に私のワークショップのプロセスをなぞり、一つ一つのプロセスにどんな重要なメッセージがあるのかを示した、まさにJourneyと呼べるものでした。

ここで皆さんにきちんと説明しておかなければいけないことは、Timと私は事前に何の打ち合わせもしていないし、ワークショップの最中に配ったハンドアウトは、裏表印刷された1枚だけだったということです。
つまり、ワークショップに関する情報は、その場で繰り広げられていることを、Timリアルタイムで聴いていたことが、ほぼすべてだったのです。

出来上がったグラフィックレコーディングだけを目にする人にとっては、それが、純粋にデザインセンスに優れた絵巻物のように映るかも知れませんし、非常に価値の高いワークショップを忠実に記録した議事録のように映るかも知れません。
しかし、実際にそのワークショップをファシリテーションした私にとっては、2時間のワークショップを原作とした、感動的な映画を見せてもらったように感じられました。

正直このワークショップは、反省点も多く、ワークショップ終了時に落ち込んでいてもおかしくない状況だったのですが、Timのグラフィックレコーディングを見て、自分のワークショップがとても誇らしいものに思えたのです。

おそらく、デザインやメッセージングのセンスを駆使すれば、大したことのないワークショップを、いかにも価値の高いものであったかのように脚色して見せることは可能でしょう。
けれども、Timがグラフィックレコーディングで抽出したメッセージは、すべて私がワークショップの中で語った言葉だけで紡がれていました。
しかも、全体の流れの中で、どのメッセージをキーとして流れをつくれば良いのか、私自身が意識していなかった視点に気づかせてくれるものでした。

そのときに初めて、私は、グラフィックレコーディングの力というものを、Tim Hamonsという天才と言われるグラフィックレコーダーの価値を知ったのです。
Timに作ってもらったグラフィックレコーディングは、今でも私の一生の宝物で、常に私に「自信を持て」と勇気を与えてくれるものです。

ワークショップ参加者たちと(右端がTim Hamons)


今回、Timの来日に合わせて、彼のワークショップのオーガナイザーとしてワークショップを主催できることを、心より光栄に思います。
このワークショップは、グラフィックレコーディングを志す方だけでなく、ビジュアルの力を、ファシリテーションやさまざまな専門分野に生かしたい、すべての方に自信を持ってお薦めするワークショップです。

ワークショップ実施要領

■開催日 2018年9月15日(土)
■時間 10:00~18:00
■場所 アクセア 半蔵門貸会議室 第1貸会議室
東京都千代田区隼町2-13 US半蔵門ビル 6F
■定員 20名
■主催 株式会社ナレッジサイン
■講師(ファシリテーター)
Tim Hamons

■対象者 
・グラフィックレコーディングに興味のある方/始めてみたい方
・既にグラフィックレコーディングに取り組んでいる方
・プロのグラフィックレコーダー
・ファシリテーションに関わる方
・ビジュアルを活用したファシリテーションに興味のある方

※本ワークショップは英語で進行しますが、バイリンガルの日本人ファシリテーターが、受講者のサポートをします。

■受講料
●早期割引料金 39,960円(9月3日までにお申し込みの方・税込み)
●通常料金 43,200円(月4日以降にお申し込みの方・税込み)
※受講料は指定期日までにお振込みください。

本ワークショップへのお申し込みはこちら

 

Peatix経由でのお申し込みはこちら

ファシリテーター

Tim Hamons

アメリカ合衆国出身。大学でデザイン科学を専攻し、企業ブランディングのコンサルティングを手掛けるLandor Associatesにて、アメリカやイーロッパのさまざまな企業のCIやコーポレートコミュニケーション戦略の構築などに従事。1991年より拠点をシンガポールに移し、ビジュアル・コミュニケーション・コンサルタントとして独自のメソッドを開発し、アメリカ、ヨーロッパ、アジアのさまざまな企業のコーポレートコミュニケーション戦略を支援。またマインドマップを活用したビジュアル・コミュニケーションに長く関わり、さまざまな領域のノウハウを結集して、独自のグラフィックレコーデイングのスタイルを築いている。2011年にArt of Awakeningを設立し、ビジュアルファシリテーションを軸とした事業を本格的に展開。自身のノウハウをわかりやすく伝え、ビジュアルファシリテーションの可能性を広めるために、さまざまなトレーニング・ワークショップを世界で展開している。ビジュアルの力を活用し、チームビルディングから組織変革、新規事業創発、ダイバーシティ&インクルージョンなど、さまざまな分野のファシリテーションやコンサルティングを手がける。グラフィックレコーデイングの先駆者であり、最高峰のグラフィックレコーダーとして、さまざまな国際カンファレンスに招聘され、また、世界のグラフィックレコーダーからも尊敬されている。プロのグラフィックレコーダーやビジュアルコンサルティングなどが創成した国際団体IFVP(The International Forum of Visual Practitioners)のボードメンバーでもある。

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