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プレゼン力向上トレーニング Vol.1「1分間で映画解説してみましょう」

もし、あなたが観た映画のストーリーを、たった1分間で説明しようとすると、どのような説明の仕方がもっともコンパクトで、相手にも、そのストーリーが理解しやすいでしょうか?

1分間で映画の内容を簡潔に説明できるか

本コラムでは、当社が定期的に開催している「わかりやすく話すための説明力・プレゼンテーション力研修」のプログラム内容を紹介しながら、ロジカルシンキングや説明力、プレゼンテーションのスキルを高めていくためのトレーニング方法を紹介します。
今回は、いつも研修の最初に取り組んでいただく「1分間で映画解説しましょう」という演習の内容を紹介します。
この演習は、文字通り1分間であなたが過去に観た映画の内容を解説していただくものです。映画の宣伝が目的ではないので、ネタバレOK。あなたの解説を聞けば、1分間でその映画を観たつもりになれる、そんな解説をしていただきます。

この演習をなんのガイダンスもなしに実施すると、映画のアタマから時系列的に解説しようとしてファーストシーンの解説だけで1分間を使い切ってしまう人、印象的なシーンを長々と解説してしまって、どんな映画かさっぱりわからない人、とにかく時分の感想だけをしゃべる人、さまざまです。
映画を観たつもりになれる、とは言わないまでも、おおざっぱに映画の内容を理解することもできません。

 3つの核の構造で考える

この演習の目的は、自分が伝えたい話の内容を、短い時間で、重要な要素が漏れることなく正確に伝えることです。
短い時間でコンパクトに話すためには、シンプルな骨格をつくることが重要です。
映画を題材にした場合、どのような骨格にすることが望ましいのか。映画の骨格はおよそ【図1】のようになります。

movie1

・舞台設定
・主人公のキャラ設定
・基本的な展開(結末/メッセージ)

あらゆる映画がこの3つの核の構造で語れます。たとえば、ブルース・ウィリス主演で有名な「ダイ・ハード」という映画。これをこの3つの核に当てはめると、【図2】のようになります。

movie2

これまでの刑事アクション映画が、事件が起こったときに主役の刑事が乗り込んで行くのが常識だったのが、この映画で初めて「運悪く巻き込まれる」という主人公のキャラ設定が生まれました。しかも、占拠された逃げ場のない空間で、完全に孤独な中で、たった一人で事件を解決するという展開がこれまでの映画になかった要素で大当たりし、似たような映画を数多く輩出し、自らもシリーズ5作まで制作されたのです。

映画は起承転結でストーリーを語るが、メッセージは3つの構造

映画のストーリーは、そもそも起・承・転・結で語られるもの、3つの構成要素というのは合わないんじゃないか?と思われる方もいらっしゃるかも知れません。
ストーリーテリングという点では、まさにそうです。映画というのは、1時間半~2時間かけて基本的には、起承転結でストーリーを語っていきます。
でも、始めに考える骨格は、舞台設定、キャラ設定、話の展開という3つの要素なのです。まず最初にそれを考えて、そこから起承転結でストーリーを紡いでいくのです。

ダイ・ハードになぜハラハラして興奮するのかと言うと、それは、絶対説明で、どうしようもないシチュエーションにも関わらず、主人公が一人ひとり、いろんな手を使ってテロリストをやっつけていくところがおもしろいからです。
言ってみれば、舞台設定や、キャラ設定は、その後の話の展開をおもしろくさせる前提条件。舞台設定やキャラ設定で主人公が逆境に置かれれば置かれるほど、その後の苦難を乗り越えるストーリーに観客は感情移入できるのです。

主人公が、最初から余裕しゃくしゃくで、ずっとリア充な映画なんておもしろくありません。
つまり、映画というのは、私たちに3つの要素でのメッセージを刷り込むために、時間をかけて起承転結でストーリーを語っていくのです。

もし、あなたが30分ぐらいをかけたスピーチをする場合は、じっくりと起承転結でストーリーを語っていくのもいいでしょう。ただし、この場合、1分間という限られた時間なので、逆にメッセージだけを抽出するというやり方です。

動画で講師自身が解説

以下の動画では、講師自身がこのフレームワークを使ってダイハードについて説明しています。参考にご覧ください。

フレームワークをビジネスの話に応用

この3つの核をビジネスの話に当てはめることも可能です。
その場合【図3】のような構造が考えられます。

movie3

ビジネスで起こった出来事を、時間軸に沿ってすべて説明するようなことはできません。伝えるべきこを、この3つの要素に絞りこむのです。

このように、伝えるべきことを絞り込みながら、話を短くコンパクトに伝えるためには、話を3つの核の構造でとらえることが有効です。その3つの核にはさまざまな視点があり得ますが、【図3】のようなものは、汎用的な構造として活用できると思います。
そして日常でできるトレーニングは、映画の内容を、この3つの核の構造で1分間で説明することです。ぜひ、職場や友人、家族との間で試してみてください。

説明力・プレゼンテーション力研修
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