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8.242015

IAFアジアカンファレンス2015@ムンバイで未来をテーマにしたお芝居風のワークショップのファシリテーションをしました。

IAFアジアカンファレンス2015@ムンバイで未来をテーマにしたお芝居風のワークショップのファシリテーションをしました。

弊社代表吉岡英幸が、ムンバイにて2015年8月20日から23日にかけて開催された、IAF(International Association of Facilitators)主催のアジアカンファレンスで、ワークショップを受け持ち、ファシリテーション実施しました。

IAFは、世界のファシリテーターをネットワークしているワールドワイドな組織で、アジアカンファレンスは、アジア含め世界各国のファシリテーターが集まり、世界で活躍するプロフェッショナル・ファシリテーターの最新メソッドやワークショップを体験できる、言わば世界のファシリテーターの祭典です。

本年度はインドはムンバイで4日間にわたり計16のワークショップが開かれ、世界からさまざまなファシリテーターが最新のファシリテーションのメソッドを用い、ワークショップをファシリテーションしました。

弊社代表吉岡英幸は、日本人ファシリテーター3名とチームを組み、お芝居風にワークショップを進行する『Futuristic Tour of Making Perfect Facilitator Robot 』というワークショップを披露しました。
この模様をレポートいたします。

「ミュージカル+ファシリテーション」という、常識を崩すワークショップ

このワークショップの最大の特徴は、お芝居風に、それも歌あり、ダンスありのミュージカル風にワークショップが進むことです。
アジアカンファレンスは、世界のプロのファシリテーターが集う祭典です。その中で、日本を代表する形でワークショップを披露するわけですから、我々のチームは、世界中の人が今まで見たことのない、まったく新しいものにチャレンジしたいと思い、また、今回の開催地はインドのムンバイで、ボリウッドの本場であることから、ミュージカル風のお芝居と、参加者同士での経験知の交換ができるワークショップを企画し、架空のストーリーを進行しながら、参加者同士で学び合うワークショップをデザインしました。

※ワークショップの模様を紹介した映像です。

 

未来からファシリテーションを学びに来た博士とロボット

ストーリーの設定は以下のようなものです。

-Back Story―
西暦2500年、人々は対立を乗り越え、1つとなったものの、その後、同一性と規律を重んじる”One Nation” と、多様性と自由を重んじる”Divergent”という2つの国家に分裂する。
2つの国家の争いは絶えず、最終戦争に突入寸前となる。世界の危機を救いたいと考えた一人の考古学者が、古代の文献からファシリテーションというものの存在を知る。
それは、人々に調和と協働をもたらす技術であると書かれてあった。しかし、2500年の未來では既に存在しないものでもあった。そこでタイムマシンを使って過去に戻り、現在のファシリテーターに直接ファシリテーションを教えてもらおうと考える。
そして、現代のファシリテーションの知恵をロボットにインプットして、Perfect Facilitator Robot を作り、未来に帰って、ファシリテーションの力で世界に平和を呼び戻そうとしていた。

このような設定で、ワークショップは、未来から博士、ロボット、ロボットのエンジニアがタイムマシンに乗ってやってくるところから始まります。
まるでミュージカル風のスタートに参加者は喝采。4人のファシリテーターがそれぞれキャラクターを演じながら、お芝居風にワークショップを進行し、各グループワークのインストラクションを行っていきます。
2時間の中で未来を救うためのストーリーが進行していき、ストーリーに沿って参加者にはグループワークのタスクが課され、それが参加者にとっての学びとなるのです。

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あくまで参加者が主役。参加者同士の知見の共有にフォーカスしたワークの設計

今回のワークショップで、参加者にもっとも提供したいと思ったのが、参加者同士の知見の共有による学びです。
本カンファレンスは、世界からあらゆるファシリテーターが参加し、さまざまなメソッド、フレームワークが紹介されるのですが、ともすればワークショップが各プレゼンターの持ちネタのショウケースになってしまい、せっかく世界のプロが集うカンファレンスなのに、参加者同士で知見を共有する場が意外に少ないことが、正直不満でした。
そこで、参加者がどのような経験を持っているのか、そこから何を学び、どのような知識、スキルを持ち味にしているのかをじっくりと共有できるものにしたいと考えました。

ロボットはいわば集合知のメタファーです。ロボットに学習させることを目的にしながら、ファシリテーションとはそもそも何か?参加するプロのファシリテーターは、どのような経験によってファシリテーターとしてのキャリアを築いてきたのか。これらをふり返ることで、ワークショップ参加者全体がお互いの知見を共有できる内容にしました。

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自分の過去の経験と今持っているコンピテンシーを結び付ける巧みなワーク

ワークショップは以下のようなステップで進んでいきました。

Work1 ファシリテーターの役割とは何かをグループで議論
Work2 自分の持っているファシリテーターのコンピテンシー、持っていないコンピテンシーを抽出
Work3 ファシリテーターに必要なコンピテンシーとは何かをグループで議論
Work4 ファシリテーターとしての今の自分につながる過去のストーリーをふり返る
Work5 自分のストーリーとファシリテーターとしてのコンピテンシーのリンクを見つける

このステップが、未来からやってきた博士たちがファシリテーションを学ぶというシナリオの中でドラマチックに展開していきます。
当初Work1~Work3でファシリテーターにとってのコンピテンシーとは何かを学んだ博士たちは、後はロボットに自動的にデータをインプットしょうと試みます。
未來のロボットは人間の脳をスキャンすることで一生分の学習知識を修得できる、という設定です。実際のファシリテーターの一生分の学習知識と、ファシリテーションの理論を結び付ければ、簡単にPerfect Facilitator Robotが完成するというわけです。

しかし、いざ人間の脳をスキャンしようとするとエラーが発生して、試みは失敗。やむを得ず、グループワークによって、参加者が過去に何を学んだのかを引き出そうとします。
Work4では、ファシリテーションにつながる過去の経験、学び、人との出会い、それらのストーリーを想起させる質問カードに沿って、各参加者が過去の自分のエピソード、ストーリーを絵に描き、シェアします。
そして、Work5で、過去のストーリーと、今持っているコンピテンシーとのリンクを見つけます。

それが、今回のワークショップで、我々が提示した『Story Nurturing Model』です。

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自分が今持っているコンピテンシーとは、自分の過去のどのような学び、経験が糧となっているのか。意識しているものもあれば、無意識のうちに身についているもの、あるいは自分にはまだ足りないと思っていたが、実は既に身についていたものなどがあるはずです。
これらのワークを通して、参加するファシリテーターには、自分自身に対するさまざまな発見がありました。これこそがこのワークショップがねらった成果でした。

参加者の多くが “awesome experience”と絶賛

参加者の多くから、”fantastic”, “awesome”という絶賛の言葉をいただきました。
演出面で非常に手のこんだワークショップであったというだけでなく、プロの参加者にとって、自分が身につけてきたものとは何だったのか、改めて気づく機会を得られたことに対する評価が絶賛の理由です。

今回のファシリテーションを、我々は”Theatrical Facilitation”と名付けていますが、これをファシリテーションの1つのジャンルとして、これからも新しいストーリーに挑戦していきたいと思います。

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IAF Asia Conference 2015 概要

■開催日時 2015年8月20日~23日
■場所 Vivanta by Taj , Mumbai.
90 Cuffe Parade, Mumbai, Maharashtra, 400005
■詳細情報 http://www.iaf-india.org/unplugged-2015/
■ワークショップファシリテーター 『Futuristic Tour of Making Perfect Facilitator Robot』8月22日実施
Hideyuki Yoshioka
Eri Kagamiyama
Yusuke Katayose
Tomohide Oshima

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