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4.112018

卒業性のラーニング・コミュニティ グローバルファシリテーション・ワークショップ “SPOT on Facilitation Alumni Gathering” 第1回開催レポート “1000人の「英語でファシリテーター」養成をめざして”

「英語で学ぶグローバルファシリテーション・ワークショップ」”SPOTlight on Facilitation”卒業生ラーニングコミュニティ第1回を2017年10月14日に開催しました。

2016年6月から、「英語で学ぶグローバルファシリテーション・ワークショップ」”SPOTlight on Facilitation” というワークショップを日本でやっています。2日間みっちりと、文字通り英語でファシリテーションを学ぶというものです。
講師もネイティブの外国人で、もちろん講義はすべて英語。海外などグローバルなシーンでリーダーシップを発揮すべきグローバルリーダーが、ファシリテーションを通じて、グローバルな舞台でリーダーシップを発揮できる力をつけようとするものです。

2018年4月の時点で、受講者総数は約100名ほどになります。
ナレッジサインでは、グローバルファシリテーション・ワークショップを展開していくにあたって、今後5年間で、英語でファシリテーションできる人材を1000名養成していきたいと思っています。
そのためには、定期的なワークショップだけでなく、継続的な学習の機会が必要であると考え、グローバルファシリテーション・ワークショップの卒業生を中心にして、英語でのファシリテーション、ダイバーシティにおけるファシリテーションに特化した、ラーニング・コミュニティを運営していくことになりました。

その第1回となる、Alumni Gatheringを10月14日に開催しました。



第1回は、数名の参加で、アットホームな中、ワークショップ受講からこれまでのファシリテーション体験の共有や、ファシリテーション・スキルの中でも、特に難しい、グローバルな舞台での「問題人物への対処の仕方」について対話や新たなツールを学ぶセッションを行うなど、とても濃い内容のセッションを行いました。

ダイバーシティなグループで問題人物、問題行動にどう対処するか

グローバルファシリテーション・ワークショップ “SPOT on Facilitation Alumni Gathering”も既に3回開催しています。まずは、ワークショップ受講後に

・過去:ワークショップの受講後そのようなファシリテーション体験があったか
・現在:今のお仕事にワークショップで学んだことがどう生かされているか
・未来:これからファシリテーションについてどのような学びを深めていきたいか

についてシェアしました。

このときに、ただ対話でシェアするのではなく、テーブルの上に置かれた、たくさんのアートカードの中から、自分の体験や思いを表すカードを選び、それにもとづいて、説明するという方法を取りました。
このような手法は、参加メンバーの考え方を表出したり、自分自身が気づいていない、背景にあるものを顕在化するのに有効です。

また、セッションの後半では、議論の間の個人の振る舞いに対する対処の仕方につて、みんなで考えました。
ファシリテーションの中でも、高い対人スキル、心理学的な知識を必要とする、奥の深いテーマです。しかもダイバーシティな環境となると、困難さも増してきます。
まず最初に、グループに分かれて、どんな問題に直面したことがあるかをシェアし、それをリストアップしていきました。



もっとも多いのは、「オレが、オレが」系で、場を自分の思い通りに進行しようとする人です。英語ではDominant Personという言い方もします。
もう一つは、何も発言しない人。

日本でも海外でも、このような人物への対処が、もっともファシリテーターの頭を悩ませるところです。さまざまなアプローチがシェアされました。
海外のファシリテーターは、日本に比べると、このような方に対して、比較的Assertiveに対処するように感じます。
ただ、日本では、特に組織の一員としてファシリテーター役を担う場合、どうしても社内の年齢、役職などにおけるHierarchyを意識しないわけにはいきません。海外で普通のやり方を適用してもうまくいかないケースが当然あります。

私自身、海外でファシリテーションする際は、日本ほど上下関係を気にしないで良いのがやりやすく感じることもありますが、かと言って、日本で「グローバル流」を押し付けて、上下関係を軽視したようなファシリテーションをするわけにもいきません。
一方で、そのように上下関係を重視する日本人も、外国人と混成したグループでディスカッションすると、いつしか上下関係がフラットになっていたりするので、おもしろいものです。



日本独特の上下関係をうまく尊重しながらも、きちんとした対処をする、日本的な風土と、グローバル標準のやり方をブレンドする工夫が必要になります。
このような議論ができるのも、まさにグローバルファシリテーションの多様性を表すところだと思います。

キャラクターにもとづく行動特性を知る

個人の振る舞いへの対処については、個人のキャラクターをプロファイルすることも重要です。
ファシリテーターは、コーチとは違って常に「場」に対してアプローチするので、あまり個人のキャラクターを固定観念で見るのは良くないのですが、やはりキャラクターから来る特徴的な行動というのはあります。
そのような心理学的な知識は、ファシリテーションをするうえでは重要です。

人間を行動特性でタイプ分類するものにはさまざまな種類がありますが、今回コ・ファシリテーションのJake Erlichが紹介したのは、カードを使ったエクササイズです。
それぞれのカードには、Sensitive, Visionaryなどキャラクターを表す形容詞が書かれています。ランダムに配られた5枚のカードのキーワードを見て、自分に合っているもの、合っていないものを分類します。

次に、他のメンバーと、カードをトレードします。自分に合っていないカードを相手に渡し、その代わりにその相手から自分に合っていそうなカードをもらいます。トレードの相手を何度も変えながら、徐々に自分のしっくりする5枚のカードになっていくわけです。
このカードには、円、四角、星型、川の字、十字という5つの形状が書かれており、つまりこの形状が5つのタイプに相当します。
自分にしっくりくるカードの組み合わせを見てみると、おもしろいことに、5つのうちのいずれかの形状が多数を占めていることがあります。つまり、その形状で表されるタイプが自分のキャラクターであるということです。



そうして、改めて、自分と同じタイプのメンバーと対話しながら、自分のキャラクターについて理解を深めます。

このような自己タイプ認識は、人間の行動を理解するうえでの重要なステップになります。ファシリテーターとしては、ステレオタイプ的に個々のキャラクターをとらえることは避けるべきですが、どのようなタイプの、どのような性格から、どのような行動が生まれやすいのかは、知識として知っておくと便利です。
セッションの後半では、このようなキャラクター・プロファイリングをどのようにファシリテーションに生かしていくかを、みんなで対話しました。

このように、ファシリテーションについての理解と学びを深める機会を、グローバルファシリテーション・ワークショップでは、継続して持っていきたいと思っています。

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